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Live!スポーツ 阪神版 第7号

ダービー馬はスカコア! シャドーロールの怪物

ダービー馬はスカコア!

ハナ差の競り勝ち!

今シーズン、ダービーの勝ち名乗りをあげたのは、2番人気の『スカコア』(極道神風蹴氏所有)だ。

当初の予想通り『フセインエゥーシャ』(フセイン氏)が独走してレースを引っ張る縦長の展開となったが、後方集団は団子状態となっていた。スカコアは後方集団の先頭グループを形成し、最後の直線に入ってから騎手のゴーサインとともに飛び出した。馬群から抜け出した1勝馬の刺客『ガルフソリッド』(ガルフ氏所有)に1度抜かれたものの、持ち前の粘り強さを発揮してゴール前で再び競り合いとなり、並んでゴールした。

長い写真判定の結果、スカコアがハナ差で先にゴールを割っていたことが判明し、ダービー馬の栄光はスカコアに輝いた。やはり最後にモノを言うのは踏んだ場数の差だったのだろう。

「レースの流れは非常にスムーズだった。最終コーナーの手ごたえが良かったので、このまま行ってやろうかと思ったけど、最後まで冷や冷やさせるね」ダービージョッキーとなった下克上騎手は、レース後も興奮を隠さない。

すみれSでは5着に敗れ不覚を取ったが、そのショックを引きずることなくトライアルの青葉賞を勝ち上がっての挑戦。東京の芝2400mコースという過酷な舞台を重賞で経験していたことも勝因と言えるかもしれない。

春のマイル王決定戦!

東京競馬場で5週続くGTウィークの最後を飾る、春のマイル王決定戦・安田記念は、12番人気・3歳牝馬の『リストマティラ』(極道神風蹴氏所有)が勝利し、GT初勝利をあげた。

トライアルレースを連勝して臨んだ前走の桜花賞では、2番人気に推されながら終始外を回らさ

れる不利に泣かされ、6着に沈んだ。今回のレースでは古馬との対戦となり、現段階の3歳牝馬が挑戦することに対して否定的な見解を持つ者が多く、12番人気の評価となっていた。

「前回のレースのことがありましたからね、今回はある程度最初押していって早めに内側取ろうって決めていました。馬に力があることは分かっていましたよ」霹靂騎手の手綱さばき加減が、この大波乱を演出した決め手になったと言っても過言ではない。コメントからは、「同じ失敗は繰り返さない」という決意が滲み出ていた。

極道神風蹴氏は2週連続で東京開催のGT勝利を飾り、本紙でもすっかりおなじみの存在である。3号連続で持ち馬が掲載されたオーナーは本紙創刊以来初の快挙。3シーズン連続のシーズン最多勝を獲得しており、今シーズンもその地位を揺るぎないものにしていくことだろう。

リストマティラ