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Live!スポーツ 阪神版 第5号

これがスピードキングだ!

ニューバランス 圧巻レコードV!! 同レース2連覇

短距離王者、健在!

電撃6ハロン戦の主役は、やっぱりこの馬だ。中京競馬場で開催された高松宮記念を制したのは、昨シーズンの覇者『ニューバランス』(極道神風蹴氏所有)だ。同レース2連覇を果たし、GT4勝目をあげた。

好スタートを見せると、ハナを奪って先頭に立ち、そのまま逃げ切った。このレースを表現するなら、それだけで十分だ。後続馬に影をも踏ませぬ3馬身差の圧巻の快勝劇。叩き出した1分05秒0のタイムは、堂々の阪神サーバー芝1200mのレコードタイムである。まさにこの馬のために用意された舞台でしかなかった。

高松宮記念は同馬にとって3度目の挑戦。最初の挑戦では、1番人気に推されながら3着に敗れる。かつてGT初挑戦のスプリンターズSで、1番人気の6着に敗れた悪夢が再び蘇った。「大舞台

に弱い」とうわさする声も出始めていたが、そんな周囲の雑音を同シーズンのスプリンターズSの勝利で吹き払い、2度目の挑戦では人気に応えて圧勝。この時は2着馬と5馬身差という、異次元のパフォーマンスを見せている。

こうして、この馬は中央開催のスプリントGT連勝街道を突き進むこととなった。出走したレースで33戦連続1番人気という記録は、常に重圧の中で戦い続けてきたことを物語っている。

オーナーの極道神風蹴氏は、このレースが開催された3月5週に、『サヴァンダー』でドバイWCを、『リンダリンダリンダ』でドバイDFをそれぞれ制しており、1週にGTレースを3勝するという快挙を成し遂げた。既に今シーズンGT5勝。この勢いは止められない。

ドバイSCで初GT!

日本から遠く離れたドバイの

地で、初GT勝利をあげたのは『ナヘマ』(すもも氏所有)。同じく遠征していたライバルや海外の強豪馬を蹴散らし、ドバイSCを制覇した。

昨シーズン、BCターフやジャパンCなど、名だたるレースで1番人気となるものの、いずれのレースでも、1番早くゴールした競走馬としてこの馬の名前が刻まれることはなかった。戦法の変更、1番人気の重圧など、敗北の原因としてさまざまな憶測が飛び交った。そんな中、今シーズンこの馬を日経新春杯で始動させたオーナーは、海外遠征を早々と決断していた。

レース道中は、お互いが牽制するような膠着状態のまま進んでいたが、4コーナーを回って直線に向いたときに、1番早く動いたのはこの馬だった。勝負は最後までもつれたものの、一瞬早くゴール板を駆け抜けていたのはナヘマだった。

今後はGT馬として、その強さを国内のファンに存分に見せて欲しい。

GI初勝利!ナヘマ