デビューから無敗で一冠を掴む!秋が深まりはじめた10月3週目。京都競馬場では3歳牝馬三冠のひとつ、秋華賞が開催された。これを制したのは一番人気の『ゲイノベルガー』(ラビアン氏所有)。夏のデビュー戦からわずか4戦目でGT勝利を手にした。 難なくゲートを飛び出したゲイノベルガーは、後方外寄りに待機し様子を窺う。コース後半の下り坂で加速すると、4コーナーで詰まる馬群を横目に外から回りこみ、溜めていた脚でラストスパートをかけた。勢い良く直線を駆け上がったゲイノベルガーは、2着に2馬身差をつけ快勝した。 「トライアルの紫苑Sでは走りにまだまだ余裕を感じられたので、距離の相性も良いし、ベストな状態なら勝てるだろうと自信はありました。実際、今日のレースも馬は落ち着いていたし、序盤 |
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からうまく折り合いをつけて乗ることができました。直線を向いてから一気に突き抜けてく瞬発力とスピードには惚れ惚れしますよ。つい三ヶ月前にデビューしたばかりとは思えない、とても強い女の子です。これからの成長が楽しみです」と、GT勝利に酔うジャック騎手。 初の大舞台でも物怖じしない精神力の強さで、最高の走りを見せてくれたゲイノベルガー。連勝記録をどこまで伸ばしていくのか今後の出走に注目が集まる。 期待の2歳馬特集!今シーズンも残り2ヶ月となったここ函館ワールド。まだデビューしていないが、徐々に頭角を現し始めている2歳馬たちの中から、将来活躍が期待されるであろう2頭を紹介しよう。 まず1頭目に紹介するのは、メジロデュレン産駒の『メジロサワグチ』(たんすにゴン氏所有)だ。 |
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「今シーズンもうちの牧場では期待馬がたくさん誕生しましたが、中でもこの仔が一番じゃないですかね。スピードに切れがあって素晴らしいですよ。まだデビューは先になりそうですが、この調子で調教していけば大物になりそうな予感がします」と、オーナーのたんすにゴン氏は話す。
2頭目に紹介するのは、『トキノクレスト』(ロートル氏所有)だ。父は数々のGT馬を輩出している名種牡馬サンデーサイレンスということもあり、周囲の期待も大きい。「調教の様子を見ていると、まだ2歳なのに馬体が引き締まっていて走りに力強さを感じます。他の馬に比べてハードな調教にも耐えているから、体力やスタミナがありそうですね。将来はダート路線で活躍すると思いますよ」と、調教助手の矢野は話す。オーナーのロートル氏に重賞初勝利をもたらすことができるか、今後の成長が楽しみだ。