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Live!スポーツ エプソム版 第30号

末脚炸裂!

JCDはエアダッチ!

悲願のGT初勝利!

今シーズンも残りわずかとなった12月2週目、阪神競馬場ではジャパンカップダートが開催され、『エアダッチ』(エアプレイス氏所有)が昨シーズンのリベンジを果たし勝利を掴んだ。

レースは、ハナを奪った『ヒガシナガレ』(六平氏所有)が序盤から大きく逃げる展開に。エアダッチは後方で待機し脚を溜める。最後のコーナーを回りエア騎手の合図で馬群から抜け出すと、残り1ハロン、鋭く伸びた末脚で先頭を走るヒガシナガレを差しそのままゴール。エア騎手はガッツポーズを見せた。

「ゴールした瞬間、嬉しさがこみ上げてきました。デビュー後から15戦ずっと騎乗してきて、ようやく重賞初勝利です。しかもGT制覇!ここまで一緒に頑張ってこれてよかったと思う気持ちでいっぱいです。今シーズンはなかな

か勝ちきれなくて、重賞に挑戦してもあと一歩力及ばずなレースばかりでとても悔しかったんですよ。今日はそれを晴らす走りができたと思います。良い競馬ができました。この勝利を糧にまだまだ上を目指していきたいです」と、勝利の余韻に浸るエア騎手。

オーナーのエアプレイス氏は「課題はまだ残っていますが、能力を発揮できるよう今後も調教していきたいです」とコメントを寄せた。

期待の新星を探せ!

40シーズン目もまもなく終了となる、ここエプソムワールド。今回は、今シーズン誕生した2歳馬の中から、将来活躍が期待できそうな馬を紹介しよう。

最初に紹介する馬は、『セキトエアゴジラ』(頼光氏所有)だ。秘めた能力は、今シーズン誕生した若駒の中でもトップクラスといえる。「引き締まった馬体にパワフル

な走り、激しい叩き合いに負けない勝負根性がとても素晴らしいと思います。まだまだ潜在能力は高そうなので、毎日の調教が楽しいですよ」と調教助手の矢野は話す。また、セキトエアゴジラは芝・ダートともに走れるのも魅力的だ。すでにレースに出走し、デビュー戦を勝利で飾っている。今後もしっかり鍛え上げれば、十分重賞勝利を狙えるだろう。

次に紹介する馬は、『メモリーキャット』(くれない氏所有)だ。切れ味の鋭い差し脚と、瞬発力の高さが持ち味だ。折り合いがつき、うまくレースにはまれば存分に能力を発揮できるだろう。「この仔は他馬との競り合いのときにたまに譲ってしまうクセがあるんですよね。そこを克服できたら、もっと強くなれると思いますよ」とコメントするのは厩務員の川村。弱点はあるものの、来シーズンのクラシック戦線を賑わしてくれそうな期待の1頭だ。

セキトエアゴジラ / メモリーキャット