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Live!スポーツ エプソム版 第19号

秋の短距離チャンピオン決定戦

スプリンターズS アダマスが制す

短距離界の頂点へ!

10月第1週、中山競馬場で秋のGT開幕戦となるスプリンターズSが開催され、『アダマス』(よさこい氏所有)が勝利。GT初制覇となった。

好スタートを切り、中団の内に付けたアダマスは、道中もペースを乱すことなく、仕掛けるタイミングを見計らっているかのようであった。直線に差し掛かるタイミングで瞬発力を発揮させると、あっという間に先頭をかわし、直線後半は2番手との差をグングン引き離して、そのままスピードを落とすことなく悠々とゴール板を通過して勝利した。

「良いスタートが切れましたね。道中も問題なく馬のペースで走りました。直線の瞬発力は見事ですね、強い馬ですよ。今後が楽しみです」と話す結城騎手。デビューから12戦10勝という好成績を収めてきたアダマスは、J

BCスプリントに出走予定とのことだ。

フランスで激戦!

一方海外では、フランスのロンシャン競馬場で凱旋門賞が開催され、『ロイヤルタカナル』(ウィロ氏所有)が大接戦の末、勝利した。

道中は中団外に位置して、第4コーナーでは外に大きく膨らむ形となったロイヤルタカナル。直線に入ると一気に末脚を繰り出して、次々と他馬をかわしていった。同じく中団に位置していた『ブレイヴゴースト』(どらきち氏所有)も良い脚を見せ、残り200mで2頭による熾烈な叩き合いとなった。どちらも先頭を譲らず、勝負根性による競い合いとなったまま、ゴール板を通過した。どちらが勝ったのかわからず、スタンドは騒然となったが、わずかにロイヤルタカナルがハナ差で勝利していた。

「最後までどちらが勝ったのかわかりませんでした。馬の力を信じて乗ってきたので、結果につながってよかったです」と話すナカジ騎手。一方敗れたゴリ騎手は「脚も良く、いける!と思ったが、最後の最後で持続を欠いてしまった。悔しいですが、力は出し切りました」と話す。海外で名勝負を見せてくれた2頭に、今後も注目してもらいたい。

ロイヤルタカナル

注目の2歳馬特集!

間もなく始まる2歳GT戦を控えて、順調な仕上がりを見せている2歳馬達に注目が集まっている。今日もGT戦線で活躍してくれそうな2歳馬を紹介しよう。

今回紹介するのは『エンブレムアーク』(ドミール氏所有)。10月第3週の新馬戦で見事に勝利を飾り、早くも多くのファンから期待が集まっているようだ。おとなしい性格で、レースでも折り合いがつくようだ。最後の直線で並んだときの勝負根性は誰にも負けず、馬体の力強さと精神力を兼ね備えている。スタートに苦手意識を持っているようであるが、素質は十分あるので、今後の調教次第では良いスタートを切ってくれるようになるだろう。