競馬伝説Live!

Live!スポーツ

Live!スポーツ エプソム版 第14号

唸る豪脚!

スプリント王はプレイメーカー!

圧巻の2馬身差

電撃6ハロン戦・今シーズンのスプリンターズSを制したのは、同じく今シーズンの高松宮記念を制した『プレイメーカー』(スキッド氏所有)だ。9勝目・重賞5勝目をGT勝利で飾り、名実ともに正真正銘の短距離王の座に上り詰めた。

スタートは大外枠からということもあってか、無理に前に行くことはせず、後方に位置取る。内に入ることもできず、終始外を回る不利な展開となった。しかし、4コーナーを回って直線に向いたとき見せた爆発力は、やはり他馬とは格が違いすぎた。馬場の荒れていない大外を悠々と駆け抜け、懸命に追いすがる他馬を尻目に、2着に2馬身差をつける圧倒的なパフォーマンスを見せ付けた。

デビューから手綱を取り続ける鷹騎手は、「今回入った枠を考えれば、今日みたいなレース展開

は十分予想できた。末脚活かすためにも荒れたところは避けたかったしね。まぁ中山のスプリントだから外枠はちょっと辛いと思ってたけど、この馬は別格だよ。他の馬が止まって見えるくらい、スピードもあるし力強い。乗っていて本当に気持ちがいいんだ」と話している。

プレイメーカーは芝1200mで9戦9勝と無類の強さを誇っている。唯一の敗戦、前々走の直線芝1000m・アイビスSDでは、今回7着の『チェリッコウーマン』(テクニコ氏所有)に遅れを取った。連勝記録は途切れたが、そこからまた立て直してくる力がこの馬にはある。重賞レースでは初めて1番人気に支持されたこのGTの大舞台で、改めてその実力を示した。

スプリント戦のスペシャリストとして、今後の活躍にも期待がかかる。

2歳中距離戦線

2歳の中距離戦線は、来シーズンのクラシックを占う意味で、重要な位置づけとなっている。

札幌開催の最終日、2歳中距離重賞の1つである札幌2歳Sが開催され、『タイタニックランス』(へっぽこ氏所有)が勝利した。

道中は、『タイガーソリッド』(タイガーウッズ氏所有)が単騎逃げる流れをじっくりと見ながら、後方集団として追走する。4コーナー終盤から積極的に仕掛けると、激しい直線での叩き合いで先行馬を捉え、大接戦の末にクビ差でいち早くゴール板を駆け抜けた。

2歳王者、そして来シーズンのクラシックに向けて、まずは大きな一歩を踏み出したタイタニックランス。ほぼ完成の域とも言える馬体は、2歳馬とは思えないほど。その能力を十分に発揮することができれば、栄冠を掴む最有力候補の1頭になるのは間違いない。

次走にも要注目だ。

タイタニックランス