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Live!スポーツ エプソム版 第12号

菊花賞トライアル

ヴリトラがセントライト記念を制す

菊花賞に向け視界良好

中山競馬場で9月第4週に行われたセントライト記念にて『ヴリトラ』(やまにし氏所有)が見事に勝利し、クラシック三冠最後のレース菊花賞の優先出走権を手にした。

前日降っていた雨はすっかりあがり、馬場の状態は非常に良好で各馬実力を発揮するには十分過ぎるほどだった。レーススタート直後『エレガントガール』(ゆーいち氏所有)が大きく飛び出した影響で他の馬達は若干ペースを乱され、やや早いペースでレースは展開する。そのままエレガントガールが大逃げで勝利してしまうかに見えたが、それを許すまいと最後の直線に入ると同時に、後方の馬群から2頭の馬が飛び出した。ヴリトラと『レッドヴァイザー』(ゆうや氏所有)だ。粘るエレガントガールと追う2頭で激しい叩き合いが展開する。残り150

メートルでエレガントガールが失速し、そのままヴリトラとレドヴァイザーがほぼ同時にゴールへ飛び込む。外側を走っていたヴリトラが若干不利に思われたが、4分の3馬身差で見事に勝利した。

数々の名馬を輩出しているやまにし氏ではあるが、このヴリトラは未だGI未勝利。今後のGI初勝利へ弾みをつけた良い走りだった。

これからに期待の2歳馬

第25シーズンも10月になり、いよいよ翌シーズン開幕まであと僅かとなった。そこで今回は、未だにデビューせずに力を温存し、虎視眈々とデビューの機会やGI制覇を狙っている期待の2歳馬達を紹介しよう。

まず最初は『セーヴザクィーン』(STH氏所有)だ。最近になってようやく調教に本腰が入り、その頭角を現してきた。スピード、スタミナ、パワー、瞬発力、どれを

取っても折紙付きの一級品で、隙が見当たらない。翌シーズンクラシック戦線では間違いなくこの馬が絡んでくるだろう。気性の悪さが若干気になるところではあるが、大きな足枷になることは無いだろう。

2頭目は『スペシャルテンシ』(すぺしゃる氏所有)。少々スタミナに不安があるが、それ以外の部分については非常に良い素質をもっており、バランスの取れた馬体をしている。まだ発展途上といった感じが見てとれるので、これからの成長に大いに期待できる1頭だ。この馬の素質をどう活かしていくかが、すぺしゃる氏の初重賞、そして初GI勝利へのカギとなるだろう。

最後に紹介するのは『ロードオブグレード』(ボブ氏所有)だ。適性が広く、どんな距離のレースでも柔軟に対応できるだろう。能力の素質も高く、そういった面での欠点は見当たらない。しかしながら、性格に少々問題があるようで、勝負根性が低く競り合いなどになると萎縮してしまい上手く実力を発揮できないようだ。

セーヴザクィーン