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Live!スポーツ チャーチル版 第22号

皐月賞へ視界良好

弥生賞 アシタミスターが制す!

クラシック候補筆頭!

皐月賞のトライアルレース・弥生賞が開催され、1番人気の『アシタミスター』(明日も勝つ氏所有)が人気に応えて勝利。皐月賞制覇に向けて大きく前進した。

同じ中山芝2000mの舞台、ここで負けるわけにはいかない。前走のラジオNIKKEI2歳Sではまさかの敗戦、デビューからの連勝記録が途絶えてしまっていたが、主戦騎手の新庄剛志はレース後、「この馬は強いですから、全然気にならないですよ。次に期待してください!」と気にも留めず、強気な姿勢を貫いた。今回のレースでもし負けることがあれば、期待していたファンも落胆してしまう。気合の入り方が違っていたはずだ。

レースでは、スタート直後に一旦下げて後方集団を追走。4コーナー手前で外に持ち出すと、馬群を割って突き進む。横一線に並ん

だ攻防も、最後はアシタミスターが格の違いを見せ付け差し切った。

「着差は思ったほど付かなかったですけど、自分の中ではもう完璧でしたよ。何といっても今回は番号が11番でしたからね〜。これは来た!と思いましたよ。本当は1番を引きたかったんですけど、1番が2つ並んでるのでまあいいかなって。やっぱり僕には1番が似合いますね〜。やっぱりこの馬の強さは世代ナンバーワンですよ!」騎手の新庄剛志は明るく話す。

アシタミスターの父はミスタープロスペクター。数々の名馬を生み出してきた同馬の産駒として、最高クラスの出来を誇っている。天性のスピードと豊富なスタミナから繰り出されるロングスパートは、ファンを強烈に魅了してやまない。

まずはクラシック制覇に向けて、同世代最強馬が好スタート

を切った。

産駒傾向を探る

ここチャーチルダウンズサーバーで誕生する2歳馬の傾向としては、際立って強い産駒は現れず、平均的な能力を持つ産駒がほとんどで波が無い、という印象を受ける。言い換えれば、生産をさらに強化すれば、他の馬主を出し抜けるチャンスに多く恵まれているということでもあるのだ。さらなる奮起を期待したい。

今回紹介する2歳馬はこの2頭。

1頭目は、キングヘイロー産駒の『ダックノンヒナタ』(優作22氏所有)。長距離もある程度こなせるスタミナ能力が魅力のこの1頭。気持ちが非常に強く、接戦にも強そうだ。来シーズンのクラシック戦線を賑わす存在になるかもしれない。

2頭目は、サンデーサイレンス産駒の『サンデーサイレン』(osamu氏所有)。父と似た名前とは裏腹に、気性の良い馬として牧場内で評判の1頭。しかし、内面に秘めた闘志は父譲りのものを感じる。すさまじい瞬発力で、一気に頂点へと駆け上れるか。

ダックノンヒナタ / サンデーサイレン