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Live!スポーツ チャーチルタウンズ版 第13号

ダート最強馬決定戦

フェブラリーSを制したのはヒストリーブック

大混戦のレース模様

東京競馬場で2月第4週に開催された冬のダート最強馬決定戦「フェブラリーステークス」を『ヒストリーブック』(オロナミン氏所有)が勝利し、同馬はGI初勝利を挙げた。

ヒストリーブックは外枠からスタートのため、レース序盤は中団後方の大外に位置取った。前には数頭の壁があり、一見するとあまり良くない位置にも見えるが、この位置取りが後に生きてくるのである。第4コーナーを回って最後の直線に入り、各馬一斉にスパートをかける。内側では10頭程の馬達がひしめきあい、とても抜け出せるような状態ではなかった。それを尻目にヒストリーブックが大外からジワジワトップとの差を詰めていくが、中々前に出ることが出来ない。後方からは同じように大外から出てきた『ドーオーガード』(座南氏所有)が迫っ

てきており、ソウタ騎手はムチを入れて必死に踏ん張る。そしてついに残り100mでヒストリーブックが先頭に飛び出し、見事に差し切って勝利を手にした。2着以下は0.2秒の間に実に7頭もの馬が同時にゴールするという大混戦であった。

未来を担う若駒たち

チャーチルダウンズサーバーでも新シーズンが開幕し3ヶ月が経過した。各牧場ではデビューに向けて2歳馬たちが成長している。その2歳馬達を取材する中で、特に本紙記者の目に留まった期待の2歳馬を紹介しよう。

まず最初に紹介するのは『ブラストバベル』(ルーク氏所有)だ。他の2歳馬達の中でも成長が早い方で、デビューと同時にその才能を存分に発揮することができるだろう。馬体も充実しており、2歳ながら大物の風格を漂わせている。唯一気になるところは気性の

荒さで、手馴れたスタッフでも扱いに苦労するとか。しかも天候状態などが悪いとさらに機嫌を損ねてしまうこともあり扱いは非常に難しい。しかしながら、潜在能力はかなり高く、素晴らしい能力を秘めているので、ルーク氏のGI初制覇へ一役買ってくれそうだ。

2頭目は『ワンナイトプリンス』(野山捨造氏所有)を紹介しよう。この馬もかなりの素質を秘めているようで、総合力では間違いなく2歳馬トップクラスだろう。弱点という弱点は特に見当たらず、まさしく完璧といっても過言ではないだろう。非常に大人しい性格をしており、人間や他の馬に対しても全く恐怖心などは抱いていないようだ。秘められた素質をしっかりと開花させることが出来れば、間違いなくクラシック戦線での最有力候補となるだろう。今後の成長が非常に楽しみな1頭である。

ブラストバベル