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Live!スポーツ チャーチルタウンズ版 第12号

各陣営とも虎視眈々

シーズン前半を振り返る

秋の舞台の主役は誰!?

いよいよ秋競馬開幕目前ということで、今回はシーズン前半のGTを中心に振り返ってみたいと思う。

まず最初は、春の始まりを告げる3歳牝馬の大一番桜花賞。このレースを制したのは、好位置から飛び出し、ゴール前の叩き合いの末勝利を手にした『ブラッドベローナ』(ブラッド氏所有)だ。現在は繁殖牝馬として第2の余生を送っているが、次なる産駒にぜひ期待したい。

続く皐月賞は、3着までが1馬身差以内という近年まれに見る激戦となった。このレースを制したのは『ショコラノキセキ』(怜華氏所有)。途切れない追い込みでデッドヒートをモノにし、見事クラシック制覇の夢を現実のものとした。

古馬戦の天皇賞(春)は、記憶にも記録にも残る戦いとなった。

スタートから飛び出した『ドーオンチード』(座南氏所有)が後続に5馬身差をつけて独走。このまま終わるのかと思われた最後の直線、後方から鋭い末脚で追う『トクモリッ』(岡田健志氏所有)が、その差をひっくり返しゴール。併せてコースレコード更新という快挙まで達成した。その後の出走はしていないが、これからの動きには注目したいところだ。

3歳牝馬・牡馬それぞれの頂上決戦、オークスとダービー。日本中が注目するこの戦いは、『リョウホワイティ』(リョウ氏所有)と『スレヴィニン』(タカアキ氏所有)がレースを制し、世代最強馬の栄誉を手にした。ダービー馬スレヴィニンに至っては、その後イギリスで行われたKJ&QESでも勝利する活躍を見せており、国内のみならず世界の競馬ファンにその名を轟かせたといえる。同様に海外での快挙といえば、ドバイWCを制した『ジャマセレリティー』

(ジャマイカン氏所有)の活躍も忘れてはならないだろう。WC後も帝王賞、マーキュリCでも勝利をおさめ、キャリアのピークといったところで惜しくも引退。現在は繁殖牝馬として次の世代の輩出に力を注いでいる。

前半戦をにぎわせた馬が、秋以降もGT戦線を制覇するのか、それとも新興勢力が現れ、次なるスターとなるのか。これからのGTレースが実に楽しみなところだ。

リョウホワイティ スレヴィニン

ダービーGPはパワフルポンチ

9月3週に行われたダービーGP。このレースを制したのは『パワフルポンチ』(梅毒氏所有)だ。7月のジャパンダートでは苦杯を飲んだものの、今レースでは、終盤うまく外に持ち出しそこから良い脚で一気にゴールを駆け抜け、GT初制覇を成し遂げた。次戦はまだ未定だが、ジャパンカップダート出走でダート王への挑戦が期待される。この秋の陣営の動きにはぜひ注目して欲しい。