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Live!スポーツ チャーチルタウンズ版 第8号

白き女王!

秋華賞はレッドゼルウィガー

夏から本格化

淀の舞台に白き女王が誕生した。3歳牝馬同士で争う最後の舞台、秋華賞は「レッドゼルウィガー」(レッドアイ氏所有)が制した。

7月に1600万下レースを勝利後、続く“夏の締めくくり”小倉記念も勝利し、秋の新興勢力として話題を呼ぶ。秋になるとさらに調子を上げ、秋華賞の前哨戦であるローズSで試走完了。挑んだ本番では、好スタート切ると鞍上の赤木太と共にそのままレースをけん引し、終始安定したペースでレースを展開。直線でもペースは衰える事無く、後続を突き放し秋の淀を駆け抜けた。

「この馬はとても素直で信頼していますから、前半はじっくりと攻めました。追い出すとよく反応してくれたし、この馬の強さが全て出たレースでしたね。これからも強くなりますよ」と鞍上の赤木

太はレース後のインタビューで語った。

この馬の強さを見ると、やはりスピードと反応のよさが目立ち、それは血統背景から見ることもできる。父に仏ダービーを制覇しているベストオブタイムズ(ディロン氏所有) がいる。ベストオブタイムズが仏ダービーを制覇したときの反応の良さと今回のレースの反応のよさが良く似ている。脚質は異なるものの、距離の適正や芝向きのところも、良く父に似ているようだ。

まだまだ強くなる、白き女王に今後も注目だ。

砂の2冠達成!

JBCクラシックは、南部杯に続き「ヴァルプリス」(文月氏所有)が制し、秋の砂舞台で2連勝を飾った。スタート直後は南部杯同様最後尾に位置取り、マイペースで追走する。残り600m過ぎたところで、ようやく鞍上の葛の葉の

サインに応えて動き出し、息の上がり始めた先頭集団に襲い掛かるが、伏兵「デインシャル」(すみれ氏所有)が驚異的な粘りを見せる。葛の葉のムチに「ヴァルプリス」が必死に応え差を詰めていき、2頭のデットヒートに場内の歓声がピークに達する。2頭の馬体が重なった瞬間にゴールし、写真判定に持ち込まれる。砂の王者が頭差でもぎ取った勝利だった。

「必死だったのでゴールの瞬間は覚えていません。勝利が分かった瞬間は、安心しましたよ。次はもっと安心できるレースを見せたいと思います。こういう馬に乗らせてもらっていると自分自身も強くなる気がしますね。プレッシャーを乗り越えた瞬間は、また強くなんですね」と鞍上の葛の葉はしみじみレースを振り返った。

砂の王者の躍進は一体どこまで続くのだろうか。

 

ヴァルプリス