競馬伝説Live!

Live!スポーツ

Live!スポーツ アスコット版 第31号

重賞初勝利!

アルゼンチン共和国杯はネクロヴェネレ!

激しい叩き合いの末、勝利を掴む!

11月2週、東京競馬場ではアルゼンチン共和国杯が開催され、重賞初挑戦の『ネクロヴェネレ』(烏哭唯識氏所有)が大混戦を制し、見事勝利を手にした。

ネクロヴェネレは難なくスタートを切ると、序盤から後方で待機し体力を温存する。「今日は走り慣れた距離とは違うので、後方から様子を窺いつつチャンスを狙っていました」と話すのは、騎手の烏哭散華。最後のコーナーを回り直線に差し掛かると、ネクロヴェネレは騎手の合図で外に抜け出し、切れのある末脚で一気に駆け上がった。しかし、他馬の勢いも衰えずなかなか差し切れない。激しい叩き合いを繰り広げ、先頭争いをしていた3頭の馬がほぼ同時にゴールし、写真判定に縺れ込んだ。

「ゴールしたとき、自分は負け

たと思ったんですよ。横を見たら他2頭も一緒に入線していましたからね。だから、着順が確定したときは安堵しました。結果として勝利しましたが、今日の走りは最高とは言えないですね。これを教訓として次走に生かしたいです」と同騎手はコメントした。

重賞を勝利したネクロヴェネレ。次に狙うのはやはりGTか。更なる活躍に注目したい。

期待の2歳馬特集!

11月も半ばに差し掛かり、今シーズンも残り少なくなってきたアスコットワールド。オーナーの期待を背負った若駒たちも日々すくすくと成長している。今回は本紙が気になった2頭を紹介しよう。

まず1頭目に紹介する馬は、ノーザンテースト産駒の『ノーザンウオッカ』(花吹雪桜氏所有)だ。牝馬だが、牡馬に劣らぬ雄大な馬体と、ハードな調教にも耐えら

れる体力がとても素晴らしい。夏にデビューして以来なかなか勝ちきれずにいるが、調教の様子を見ると素質は十分にある。どうやら、同馬は芝よりダートの短中〜中距離のほうが得意のようだ。出走させる際、競走馬の能力を存分に発揮できるレースを選択できれば、花吹雪桜氏が重賞初勝利を手にする日も近いだろう。

2頭目に紹介する馬は、メジロマックイーン産駒の『ユーシイ』(天野周矢氏所有)だ。幼い頃から強い闘争心を見せており、調教助手の滝本は「他馬と一緒に走らせると、闘争心剥き出して動きが良くなるんですよね。スタミナも豊富で、長距離でも失速することなく走りきってくれると思いますよ。小回りが苦手だから、レースに出走させる際は蹄鉄で補って影響を抑えるようにしてほしいです」と話す。まだデビューしていないが、陣営の期待は大きいようだ。

ノーザンウオッカ / ユーシイ