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Live!スポーツ アスコット版 第24号

国内最高賞金獲得

JCを獲ったのはマリスバルヴァドル!

激しい叩き合いを制する!

12月第1週東京競馬場にて行われたジャパンカップを『マリスバルヴァドル』(梨奈氏所有)が勝利し、デビュー3戦目にしてGI勝利の栄光と、国内最高額の賞金を手に入れた。

当日は朝からあいにくの曇天。雨が降ることも心配されていたが、幸いにも天候が崩れることはなく、良馬場でのレースとなった。12月の冷たい乾いた風が吹く中でレースはスタート。ハナを奪って飛び出したのは『ナイトフライト』(我妻涼氏所有)で、そのすぐ後ろに8頭が固まるという混戦状態となった。マリスバルヴァドルはナイトフライトの右後方3番手で待機し、仕掛けるタイミングを待つ。レースは急ぐナイトフライトに引っ張られ、やや早いペースで進行。第四コーナーを回るまで大きな動きは無く、最後の直線での勝負となる。残り約350メ

ートルのところでナイトフライトが失速すると、そのチャンスを逃すまいとマリスバルヴァドルが仕掛ける。内側からは『マキナアンギナール』(烏哭唯識氏所有)が、大外からは『アフロダヴィンチ』(象くん氏所有)も上がってきており、3頭の激しい先頭争いが展開される。残り200メートルを切ったところで、最後の力を振り絞りマリスバルヴァドルが前に出る。その伸びに後方はついていけず、そのままマリスバルヴァドルが先頭でゴール板を駆け抜けた。

マリスバルヴァドルは昨Sの9月にデビュー戦を勝利しているが、その後は鳴りを潜めていた。今Sの復帰戦として菊花賞に出走するが、半馬身差で2着と苦杯を飲んでおり、その悔しさをバネにした見事な勝利であった。

3歳戦有力馬候補は?

12月4週を迎えたアスコットサーバーでも、来Sの生産に向け

て各オーナーの準備が進んでいる。来Sデビューを飾る新しい息吹も楽しみではあるが、今回は来Sに3歳を迎える競走馬の中でも、本紙の表紙を飾る可能性がある期待の競走馬をここで紹介しよう。

まずは『マリスプライマリー』(尚氏所有)を紹介しよう。2歳馬とは思えない程良い馬体をしており、スピード・スタミナ共に折り紙つきだ。負けず嫌いな性格で他の馬に対する闘争心がとても強く、競り合いになった時にこそ、その真価が発揮されるだろう。既にデビューも済ませ、後続に約2馬身差をつけて見事に勝利している。他に大きな弱点も見当たらず、来Sのクラシック候補といっても過言ではないだろう。

次に紹介したいのは『ベイスタヨン』(我妻涼氏所有)だ。牝馬ではあるが、牡馬顔負けの優れたスピード・瞬発力を持っている。それを武器に短〜中距離での活躍を見せてくれそうだ。少々気になる点と言えば気性が荒い所だが、他の部分で十分に補うことができるだろう。

マリスプライマリー / ベイスタヨン