競馬伝説Live!

Live!スポーツ

Live!スポーツ アスコット版 第8号

菊の“女王”誕生

菊花賞はエッジナイフが制覇!

GI初制覇での栄冠

「最も強い馬が勝つ」と言われている菊花賞。このレースを『エッジナイフ』(カフェスタホースクラ氏所有)が、GI初制覇で見事に勝利を手にした。

レース終盤、第4コーナーを過ぎて最後の直線に入った瞬間、外からエッジナイフが飛び出した。他の馬を寄せ付けぬ圧倒的な加速を見せつけそのままゴールするかに見えたが、同様に馬群から飛び出した『ルミナスヴィオーレ』(伊藤聖氏所有)がそうはさせまいと食い下がる。激しいデットヒートを繰り広げた末、エッジナイフが先にゴールへ飛び込んだ。
  前走では、菊花賞と同距離の1000万下レースで2番人気ながらも3着と苦杯を飲んでおり、「この馬はもう走らないのでは」という悪評を跳ね返す見事な勝利だった。

明日への期待を背負って!

今シーズンも残すところあと僅か。来シーズンになれば、また新たに期待の2歳馬がどんどん輩出されるだろう。今シーズンの振り返りという意味も込めて、現在活躍している、そしてこれから活躍すると思われる2歳馬の情報をお知らせしよう。

最初は『マスニサン』(ヴォーズ氏所有)だ。芦毛の肉体に宿ったパワーは常識を覆す程のスピードを生み出し、一瞬のキレも素晴らしく、まるで一陣の風が吹き抜けるかのようだ。その姿はまさしく「芦毛の怪物」といったところである。成長速度と脚元に若干の不安があるが、成長しきった時にはきっと伝説を創りあげてくれるのではないかと期待させてくれる一頭である。

2頭目は『ロカキスプルーフ』(蘆花氏所有)。弱点らしい弱点が見当たらない、とてもバランスの

取れた良い馬である。大きなクセなどもなく、乗り手の能力を直に反映するだろう。調教の仕上がりも上々で、完璧な状態になるまであと僅かといった様子が見える。来シーズンの活躍に期待しよう。

続いて『エイムリスラー』(寛和氏所有)を紹介する。その走りの力強さは凄まじく、多少の坂では全くスピードを落とさずに駆け抜ける事だろう。その一方で、少々脚元に不安があり、それに加えて荒天での重馬場が得意ではないようだ。さらに気性難も相まってとても乗りこなすのが難しい馬ではあるが、騎手との相性が一致した時にはまるで大爆発が起きたかのような衝撃を我々に見せてくれるのではないだろうか。

最後は『スーパーラヴソング』(くろふね氏所有)。既にデビューを済ませており、初戦は惜しくも2着となったものの、2戦目で堂々の勝利を飾っている。馬体は既に完璧な状態に近く、とても漲っているようである。少々スピード不足が気になるが、その他の能力はとても高水準を保っており、こちらも今後の活躍が期待できる。

マスニサン